木材の選択
今日は和室に使う木材の選択をしました。
既存の和室と工事する空間に違和感が出ないよう、材料にも細心の注意を払って選定しています。
今日は地元羽島市にある森製材様の倉庫にて最終確認しました。森社長に対応して頂きました。
木材を扱う私達にとってこの風景は宝の山です。木材はものによって何十年、何百年と変わらない価値があります。
昔はこういう材料をよく使ったものです。こういう材料は基本、ゴミにならないのです。
写真は加工前で埃がのっていて汚れた感じがするのですが、いったん加工し出すと美しい木目が出てきます。
これが最高なんですね。
こういう価値観が今の住宅作りには無くなってきているので残念ですが…愚痴を言ってしましました。
候補として挙がった材料は、既設の材と同じ「南洋サクラ」、若しくは赤みの出る「ブビンガ」、
少し黄色がかった「アサメラ」。アサメラは別名アフリカンチークと言います。
全て素晴らしい材料ですが、南洋サクラはもう無いということで、一番雰囲気が近いブビンガにしました。
下の写真がブビンガです。木目の出方が面白いものをチョイスしました。こういうところに面白みがあります。
こういった材料選びは時間と手間がかかりますが、材料の知識が増えて無形の資産になると思います。
それを伝えていくのも私達の使命だと思います。
下のイラストは現場の大工さん、畳屋さん、現場監督、製材屋さん皆が情報を共有する為に作成しています。
想いを形にする=手間はかかる=心が入る、そう思って仕事をしています。
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